楽しいプール遊び!脱水症状を起こさないための5つのポイントと脱水症状を起こした時の対応方法

夏真っ盛り!!
自宅でプール遊びをしている方も多いのではないでしょうか。プール遊びは楽しいですよね。
暑くなった体には、水が冷たくて気持ちがいい!
でも、実は気付かないうちに体から水分が抜けているんです。いわゆる「脱水症状」です。
子どもは大人に比べて、体の水分量が多いです。さらに水分の出入りも多いため、脱水状態になりやすい特徴があります。
楽しく安全にプール遊びをするにはどうしたら良いのでしょうか。
今回は脱水症状についてと、プール遊びで脱水症状にならないための対応のポイントについてお話ししたいと思います。
1. そもそも脱水症状とは?
脱水症状とはどういう過程で起こるのでしょうか?
気温が高い場合、体温が上昇して体に熱がこもります。その熱を体の外に放出するために、汗をかいて外に出そうと体が反応します。
体の中の水分には、ナトリウムやカリウムといった電解質が含まれています。この電解質が汗とともに外に出ると、血液の中の電解質バランスが崩れ、血圧が低下したり、脈拍が変化したりします。また体の中の水分量が減るため、脱水状態になります。
血液の中の水分を維持するために、体の中の細胞から血液に水分が移動するため、水分が補給されないと体の組織が乾いてしまいます。
2. どんな症状が出るの?
脱水状態になると、どのような症状が出るのでしょうか。以下に脱水症状のサインをご紹介します。
軽度の場合
・喉の渇き
・体のだるさを訴える
・皮膚にシワができる
・おしっこの量が減る
中等度の場合
・吐き気
・目がくぼむ
・ぐったりする
重症の場合
・汗が全く出ない
・頭にくぼみ(凹み)が見える
・皮膚の色が悪くなる
・意識がなくなる
・けいれんを起こす
3. プール遊びで脱水症状を起なさいための5つのポイント
ではどうしたら安全にプール遊びができるのでしょうか?ここからは脱水症状を予防するためのポイントについてご紹介していきます。
3.1 遊ぶなら午前中
プール遊びをするならば、日ざしが強くなり気温が高くなる前の、午前中がオススメです。
3.2 直射日光に当たらないように配慮する
子どもが小さい方は、プールはなるべく直射日光が当たらない場所に設置しましょう。
または日除けのシートを張り、直射日光に当たらないようにするなどの工夫でもいいですね。
3.3 水分補給を忘れずに
プール遊びの前や後には必ず水分補給をしっかりと行いましょう。
ミネラルウォータや麦茶などもでも良いのですが、飲み過ぎると血液🩸が薄まります。
汗からは、ナトリウムが多く外に出てしまうため、体液(電解質)バランスが崩れて体調が悪くなることもあるので、気をつけましょう。
ポカリスエットのような幼児でもOKな補液をコップ1杯くらい飲むと、脱水症状の軽減に効果的です。
飲み過ぎは虫歯になりやすいので注意してくださいね。
3.4 遊ぶ時間は短めに
また、遊ぶ時間も短い時間で切り上げるようにしましょう。
1歳頃までは20分程度、2~3歳頃は30分程度、4~5歳頃でも40分程度で切り上げましょう。
子どもからはきっと、「えぇ~⁉︎ もうおしまいぃ~⁈」と、嘆きの声が聞かれるかもしれませんが笑
3.5 プールの水はぬるめに
プールの水は冷たすぎると体が冷え過ぎてしまいます。早めに準備して日に当て温度を上げるか、またはお湯を足して少しぬるめにすると体への負担が軽減できます。

4. 脱水症状を起こしている場合の対応方法
脱水症状を起こしている場合、どのような対応が自宅でできるかについてご紹介します。
4.1アイシングをする
体を冷やして体温を下げる方法をアイシングといいます。
大きな血管が通っている場所をアイシングするのが効果的です。首の両サイド、脇の下、鼠蹊部(足の付け根)になります。その他におでこや後頭部に氷枕も効果があります。
家庭に市販の冷却剤があれば貼付してください。ない場合は保冷剤(飲食店などでもらうもの)は長時間のアイシングが可能ですので便利です。
保冷剤や氷枕は直接当てず、薄手のタオルを巻いて当てましょう。
4.2 洋服・下着を替える
汗をたくさんかいている場合は、体の汗を拭き取り、下着や洋服を交換しましょう。
4.3 飲めるようであれば水分摂取
意識があり、吐き気がなく飲めるようであれば、水分摂取を試みてください。無理のない程度で構いません。
4.4 意識がない・けいれんしている
吐いたり、意識がなかったり、けいれんがみられる場合は、早急な治療が必要です。すぐに救急車を呼びましょう。

おわり
今回は脱水症状についてと、プール遊びで脱水症状にならないための対応のポイントについてお話ししました。
夏は日差しが強く、長時間のプール遊びは体の水分が失われがちです。
脱水症状を起こさないためにも日除けや遊ぶ時間帯を配慮して、十分な対策をとり、安全に楽しく自宅でプール遊びをしたいですね。
また脱水予防のために水分補給を十分に行い、おしっこがしっかりと出ているか確認しましょう。
脱水症状を見抜くためにも子どもをしっかりと観察して、もし脱水症状を起こしているようであれば、早めの対応を心がけましょう。
楽しいプールの時間になるといいですね♪