赤ちゃんの皮膚疾患「乳児幼児脂漏性湿疹」かも?どうしたらいい?

ツルツルだった赤ちゃんの肌が、カサカサやブツブツだらけになってきた…

そしてかゆそう(涙)

発赤疹や黄色みがかったブツブツのかたまりがあった場合は、「乳児脂漏性湿疹」かもしれませんよ。

早く直してあげたいですよね。

一番の近道は自宅でのケア方法にあります。

今回は、乳児脂漏性湿疹はどうしてできるのか、4つの自宅でのケア方法のポイントについてご紹介したいと思います。

1. 乳児脂漏性湿疹とは?

乳児脂漏性湿疹とはどのようにできるのでしょうか。

1.1  ママのホルモンが影響する

「乳児脂漏性湿疹」は、生後1ヶ月~3ヶ月くらいまでの赤ちゃんによくみられます。

この黄色いものは、皮脂(脂のかたまり)です。

皮脂は、赤ちゃんがママのお腹の中にいた時にもらったホルモンによって、体内からの分泌が盛んになり出現します。

1.2  誰もが必ず持っている常在菌

皮膚には何百という、たくさんの菌が存在します。これを「常在菌」といいます。

常在菌と皮脂とが合わさってかたまり、皮膚の表面がブツブツしてきます。さらに酷くなると、かさぶたのように皮膚にこびりついてしまいます。

その状態が続くと皮脂と皮膚の間で菌が増殖し、皮膚がグジグジしてきたり、出血したりします。

赤ちゃんは痒みが増して皮膚を掻きむしってしまい、さらに悪化するという悪循環が生まれます。

でも大丈夫。
過度な心配はいりません。
よくなりますよ。

1.3  どんなところに湿疹はできやすいの?

髪の生え際や顔などの皮脂が多く出る部位と、首まわりや脇の下、お肉が重なり汗が溜まりやすい場所にも出やすいです。

1.4  乳児脂漏性湿疹と乳児湿疹の違い

乳児脂漏性湿疹と似たような症状に、乳児湿疹があります。これは食べ物やヨダレなどが皮膚に付着したままになり、赤ちゃんの敏感な皮膚を刺激してできる湿疹です。

蒸れやすく皮膚が重なりあう場所や、乾燥しやすい頬や顎にできるのが一般的です。

ママに抱っこされている時に顔をこすらせたりすると刺激となり発赤疹が悪化するなんていうこともあります。

2. ケアはどうしたらいいの?4つのポイント

どんどん湿疹が広がっていくと、どうしたらいいか悩みますよね。まずは自宅でのケアをしっかり行うことが大切です。

大切なことは「肌を清潔に保つ」ことです。

「洗う」「清潔を保つ」「保湿する」ことがポイントです。

皮膚を清潔に保つことは、食物アレルギーやアトピー性皮膚炎の予防にも繋がります。
以下に方法を記載しますので、やってみましょう!

ポイント1 :お風呂前のケア

お風呂に入る15分~20分くらい前にぶつぶつしていたり、かさぶたになっている湿疹部分にベビーオイル(またはオリーブオイル)を充分につけてパックします。

イメージは「ふやかす」です。

大人でいう「パック」のような感じです。

ポイント2:お風呂でのケア

①オイルがついた状態のまま、お風呂で濡らしたガーゼを使って、ふやかした部分をやさしくお湯で洗うと、少しずつ取れていきます。

さらに手の腹を使って、せっけんを泡立て優しく洗います。そしてきれいに石鹸分を洗い流します。

ポイントは、

☑️こすりすぎないこと!
☑️1度のお風呂で全てを取ろうとしないこと!

無理に剥がそうとすると出血しますので、焦らず時間をかけて清潔にしていきましょう。

②関節やお肉の被さっているところは、汚れが溜まりやすいので、しっかりと洗いましょう。
③お風呂上がりには、清潔なタオルで頭や体、皮膚の密着しやすい脇の下や関節など皮膚が重なりあう部分の水分をしっかりふきとりましょう。

拭き取る際は、皮膚を擦らずに押し当てて拭きましょう。

ポイント3:お風呂の後は必ず「保湿」

最後にベビーオイルや軟膏で保湿をしましょう。
お風呂上がりにはなるべく早めにベビーオイルや軟膏を塗るようにして下さい。

理由としては、お風呂上がりは皮膚は無防備な状態です。さらに体の熱が蒸発するため、乾燥しやすいからです。

また、皮膚がきれいな状態でベビーオイルを塗らないと、オイルの効果が浸透しません。

これは大人のスキンケアと一緒ですね!

ポイント4:かゆみがひどい時は軟膏タイプを使用

かゆみがひどい場合は、ローション以外に、市販の弱いステロイド入りの軟膏タイプのしっかりと保湿できるものをおススメします。

また顔をなるべく引っ掻いたりしないようにミトンを利用したり、擦ってしまう場合は清潔なガーゼを当てたり、スタイをすぐに交換できるようにしておきましょう。

3.湿疹が治らない、ひどくなった場合は?

何日かやってみたんだけど変わらない。
赤ちゃんがしょっちゅう掻いている・・・。
ひどくなってグジュグジュしたり出血してきた。

この場合は小児科もしくは皮膚科で診てもらいましょう。

一般的には保湿剤と、炎症がひどい場合はステロイド剤が処方されることが多いです。
お薬に関しては医師の指示に従って使用して下さい。

おわりに

今回は乳児脂漏性湿疹のケア方法についてご紹介しました。

ママのホルモンが影響していることが乳児脂漏性湿疹ができるということがわかっていただけたかと思います。

赤ちゃんの皮膚はとても敏感です。

キレイに洗い清潔を保つこと、しっかりと体の水分を拭き取ること、保湿をしっかりおこなうことを実践してみて下さい。
これならできるかな?と思っていただけたら嬉しいです。

自宅でしっかりとケアすることが、湿疹を治す近道になります。ぜひ試してみてください。

早く善くなって笑顔が見られるといいですね💜

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