誤飲に注意!子どもの事故を未然に防ごう!

どんどん成長していく我が子。かわいいなーと思っているのもつかの間。

成長と共に手や足、体の動きが活発になり、色々なものに興味を持ち始めありとあらゆるものを触りだします。

1歳に満たない子どもの場合、なんでも口入れたりします。でも口に入れたら大変!

お口に入るものは飲み込んでしまう危険大です。思わず取り上げてしまうこともあるのではないでしょうか。

しかし子どもが舐めたり噛んだり、口に入れる行動には意味があります。

今回は子どもが何故口に物を入れたがるのか、どのような物に注意したら良いか、誤飲した時に、どのように対処すれば良いかについてご紹介したいと思います。

1. 口に入れる行動のワケ

何故、子どもは口に物を入れるのでしょうか。

口に入れる行動は、子どもの発達にとってとても大事なプロセスなのです。

口に入れて、舐めたり噛んだりすることで、「これはやわらいかいな~」「これは食べられないんだな~」「これはおいしくない」など、口や下の感覚を使って学んでいくからです。

この行動を繰り返していくことで、食べられる物なのか、食べられない物なのかを学習していきます。

ですから口に入れることをやめさせるのではなく、大人が口に入れてはいけないものをしっかりと管理していくことが望ましい方法です。

2. どのようなもので誤飲による事故が発生しているの?

東京都の調査結果では、複数回答で8,842件の誤飲等及びヒヤリ・ハット経験があると報告されています。

「玩具」3,036件、
「食品」1,960件
「シール」583件
「紙」528件
「飴」413件

上記のようなデータがあります。

また薬・タバコ・お金・ボタン電池・ペットボトルの蓋・ナッツ・ミニトマト・ぶどうなどでも窒息した事例があります。

3. 注意したいものトップ

3.1 くすり

大人の薬を飲んでしまう事故は多くみられます。あかちゃんにとって大人の薬は作用がとても強く、副作用が出たりしますので、手の届く場所(机の上など)に置きっぱなしにしないように気をつけましょう。

3.2 お金・小さなおもちゃ

これも机の上に置きがちに。これらを飲み込んで、窒息する事故も起きています。十分に気をつけましょう。

3.3 タバコの吸い殻

タバコには有害物質が含まれています。唾液と混ざり、飲み込むことで体に害が出ますので、十分に気をつけてください。

もし以上のような事故が起こって場合には、すぐにかかりつけ医または、救急に「119番」に連絡しましょう。

3.4 お酒

誤飲の危険なものの1つに「お酒」があります。

ジュースと間違えて飲んでしまう危険がありますので、飲みかけのお酒をテーブルに置きっぱなしにしないように気をつけて下さい。

4. 誤飲した時の症状

誤飲が疑われるときに出る症状としては以下のような物が出現します。

☑️飲み込んですぐに咳をしだした
☑️呼吸の状態が変わった
☑️声が出なくなった
☑️顔色が悪い
☑️ぐったりしている
☑️けいれんしている 

5. 誤飲した時の対処法

5.1 ハイムリック法

口の中に指を入れて出そうとすると、帰って押し込んでしまう危険があります。

背中を叩いたり、大きな子どもは腹部を圧迫する方法(ハムリック法)を試してください。

① 1歳未満の子どもの場合は、子どもの頭を低くして大人の片方の腕にうつ伏せに乗せます。

②もう片方の手の甲で、子どもの肩甲骨の間(背中の上の方)を4~5回叩いてみて下さい。

出なければ、もう一度チェレンジして下さい。

5.2 タバコの葉の除去

タバコの場合は、口の中に残っているタバコの葉を取り除きます。唾液と混ざり胃に入ると中毒を起こしますので、水や牛乳は飲ませないでください。

対処してみたけれど飲み込んだものが取れない場合は、すぐに救急「119」に連絡しましょう。

5.3 その他の相談窓口

子どもの医療相談窓口として、厚生労働省が行っている事業、子どもの医療相談「#8000」があります。こちらでも相談が可能です。

焦ってしまうとどうしたら良いかわからなくなります。知っておくと少し気持ちに余裕ができますよ。

子ども医療電話相談の詳細は以下で確認できます。

https://www.mhlw.go.jp/topics/2006/10/tp1010-3.html

6. 食べ物は小さくカット、部屋の整理整頓を

ミニトマトやぶどうなどの食べ物は1/4 にカットして食べやすくしましょう。

大抵のものは机の上や、子どもが触ることのできる高さの棚に置いてあるものです。

子どもがハイハイし始めたり、立って歩くようになったら、お部屋の整理整頓を心がけて下さいね。

7. お口に入らないもののチェックにはラップの芯が便利!

私たち保健師がよくママ達にオススメする小物チェッカーは「トイレットペーパーの芯」なんです。

これは、子どもの口のサイズより少し大きめくらい。この芯をくぐり抜けてしまうものは全て子どもが飲み込むことができるものです。

トイレットペーパーの芯を通ったら「誤飲するもの」です。ぜひ試してみて下さい!

おわり

今回は子どもが何故口に物を入れたがるのか、どのような物に注意したら良いか、誤飲した時に、どのように対処すれば良いかについてご紹介しました。

子どもはなんでも口入れますが、発達を促すためには切っても切れない行動です。

どのような物が誤飲しやすいのか、また注意したい物にはどのような物があるのかをしっかりと把握して、子どもが安全に生活できるように対応しましょう。

あなたのお役に立てれば幸いです。

\ 最新情報をチェック /

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です