何でミルクをあげた後、吐いちゃうの?体の仕組みとケア方法についてチェックしてみよう

おっぱいやミルクをあげた後、吐いたりすることってありませんか?
吐いてしまう理由がわからず、あたふた・・・。
「病気なのかな?」「ミルクをあげすぎたのかな?」「げっぷが上手くできなかったのかな?」なんて色々と考えてしまうのではないでしょか。
生まれたばかりの赤ちゃんは、まだ体が未発達です。
赤ちゃんの体について知ることで、その悩みが解消されるかもしれませんよ。
安心して授乳をしたいですよね。
今回は生まれたばかりの赤ちゃんの体の仕組みや自宅でのケア方法についてご紹介したいと思います。
1.赤ちゃんの体の仕組み
あなたは胃の形を知っていますか?大人の胃と赤ちゃんの胃の違いについて説明します。
1.1 赤ちゃんの胃はレモン
大人の皆さんは、自分の胃の形を知ってますか?
大人の胃袋は三日月のような形をしています。
では、赤ちゃんの胃袋はどんな形かというと、「レモン」みたいな形をしています。
胃の傾きが大人より無く、やや縦気味に位置しています。
1.2 胃の筋肉
胃には食べ物が入った時に働く筋肉があります。
大人の胃の上の細くなっている部分(食道から胃につながる部分)には、食べものが口の中に戻らないように筋肉があります。これを専門用語で幽門括約筋(ゆうもんかつやくきん)といいます。
幽門括約筋が、キュッと締まり、食べ物が食道に戻らないようにしくれます。
しかし生まれたばかりの赤ちゃんの場合、筋肉が発達していないため、幽門括約筋が上手く機能せず、ミルクの吐き戻しをしやすいのです。
1.3 吸啜反射
赤ちゃんは口の中に入ってきたものを吸う「吸啜反射」(きゅうせつはんしゃ)という独特の行動があります。そのため乳首を口に吸わせると、おっぱいやミルクをどんどん飲んでしまいます。
口の横からダラダラとミルクが垂れてきたりするのはそのためでもあります。
1.4 赤ちゃんは満腹感がわからない
お腹いっぱいに食べると「食べたー!」と感じます。
人間は胃が膨れると脳へ満腹になったよという指令が伝わり、満腹感を感じるようにできています。しかし1~2ヶ月頃は赤ちゃんは満腹感がわかりません。
生まれたばかりの赤ちゃんの脳や神経はまだ未発達であるため、満腹感を感じる機能が上手く働きません。
ミルクを与えた分飲んでしまうので、胃が満タンになり、吐いてしまうこともあります。
2. 自宅でのケア方法
初めての育児の場合、中な上手く授乳できない・・・と思っているあなた。では、どのようなことに気をつけたら吐き戻しを抑えることができるのでしょか。一緒に一つずつ確認していきましょう。
2.1 授乳の姿勢
赤ちゃんの頭を少し高くするだけでもミルクの逆流の予防になります。
横抱きやフットボール抱きの時にチャレンジしてみてください。
もし、ママが疲れていたり、夜間授乳のために添い寝で授乳する場合は、クッションなどでママの体を高くしましょう。そうすると赤ちゃんの姿勢も自然と頭が少し上がった状態で授乳することができます。
ただし添い乳の場合、そのまま眠ってしまいゲップをさせないと、ミルクの逆流で窒息などの危険もありますから注意してください。




2.2 哺乳瓶の乳首の種類
吐き戻しをする原因の一つに、哺乳瓶の乳首が合っていないことが挙げられます。
一番ミルクの量が出やすいタイプはクロスカットです。赤ちゃんの吸う力の分、ミルクが出てくるというメリットはありますが、吐き戻しが多いようでしたら変更してみることをオススメします。
丸穴タイプは哺乳力の弱い赤ちゃんでもミルクが自然に出てくる仕組みになっています。
スリーカット(Y字カット)は赤ちゃんの飲む力に合わせてミルクの量をコントロールし、クロスカットに比べてミルクの出る量が少ないので、一気にミルクが出る心配が軽減します。
今あなたが赤ちゃんに使用している乳首はどのような形なのかを確認してみましょう。



2.3 どのくらいの量を飲ませればいい?
では、ミルクの量はどのくらい飲ませると良いのでしょうか。
ミルクの場合は、生後1ヶ月頃は600~800ml程度、生後2ヶ月~3ヶ月は1000ml程度です。しかしこれはあくまでも目安ですので、赤ちゃんに合わせていきます。もし吐き戻しがなく、まだミルクを欲しがるようでしたら、飲んでもらっても構いません。
母乳の場合は体重を測ることで、大体の哺乳量を把握することができます。
心配な度に、体重測定を行うのは大変です。体重測定は1ヶ月おきくらいで十分です。
吐き戻しが多く、飲めているか心配な方は母乳測定をすると、大体の量が把握できますので試してみてください。
2.4 ゲップは大切
赤ちゃんは上手にミルクを飲むことが出来ないので、空気を一緒にのみこんでしまいます。ゲップをせずに寝かせると、ゲップと共にミルクを吐いてしまいます。
授乳の後はママの肩に赤ちゃんの顎を乗せるようにして縦抱きにします。そして背中を軽くトントンと叩いたり、背中をしたから上に向かってさすってあげると上手にゲップを促すことができますよ。
2.5 寝かせ方
もどさないための工夫は、頭を少し高くして寝かせること、
吐いた時に喉に詰まらせないために、横向きに寝かせてあげてくださいね。
大体3ヶ月くらいからミルクを飲むのも上手になり、吐くのことも少なくなってきます。
3. こんな時は病院へ
助産師や保健師、看護師からもお話があったかも知れませんが、少し吐くくらいであれば、健康状態に問題はありません。
もし今まで何ともなかったのに、嘔吐を繰り返したり、噴水のようにミルクを吐くようでしたら、病気が隠れているかもしれません。
その場合は医師に相談してください。

おわり
今回は、生まれたばかりの赤ちゃんの体の仕組みや、自宅でのケア方法についてご紹介しました。
赤ちゃんの胃の形や筋肉発達が吐き戻しに大きく関係していることがわかってでしょうか。また授乳の方法や哺乳瓶の乳首についても詳しくご紹介しました。ぜひ確認してみてくださいね。
赤ちゃんの吐き戻しが少しでも軽減するといいですね。
この記事があなたのお役に立てれば幸いです。
最後までご覧頂きありがとうございます。
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